この用語集の使い方

バーコードを作る前に、まず規格・構造・印刷のカテゴリから必要な言葉を確認してください。商品流通用か社内管理用かで、同じ数字列でも選ぶ規格と登録手続きは変わります。本ツールの操作に関する用語は、実際の入力欄や保存・ラベル印刷の画面と照合できるよう、実装されている範囲で説明しています。迷ったときは取引先や運用担当者の仕様を優先し、参考と書いた形式は本ツールで作成できないことにも注意してください。

規格・コード体系

バーコード

バーコードは、数字や文字などの情報を、バーとスペースの幅や配置へ変換して表す機械読み取り用のコードです。見た目が似ていても、文字種、桁数、チェック方法、印刷条件は規格によって異なります。作成前に用途と受け側の仕様を確認することが大切です。

一次元コードと二次元コード

一次元コードは主に横方向の幅の組み合わせで情報を表し、JAN、CODE128、CODE39、NW-7、ITF-14などが含まれます。二次元コードは縦横にセルを並べ、QRのように多くの情報を入れられます。方式が違うため、読み取り機も確認します。

JANコード

JANコードは日本の小売現場で広く使われる商品識別コードで、国際的なEAN体系に含まれます。一般的なJANは13桁、短縮形は8桁です。正式な商品番号の付番や登録が必要な場合は、作成画像だけで完結せず、JANコードの解説と登録窓口の案内を確認してください。

EAN

EANは国際的な商品識別コードの体系で、代表的な形式に13桁のEAN-13と8桁のEAN-8があります。日本ではJANという呼び方が一般的です。本ツールはEAN-13(JAN)とEAN-8に対応し、数字の本体桁からチェックデジットを計算できます。受け側の桁仕様は別途確認します。

UPC(UPC-A 12桁・参考)

UPCは主に北米で使われる商品識別コードで、UPC-Aは12桁です。EANと関連する体系ですが、流通先や商品マスタの登録条件まで同じとは限りません。UPCは参考。本ツールでは作成できません。対応形式を選ぶときは、バーコードの種類と選び方で用途と本ツールの対応範囲を切り分けてください。

GTIN

GTINは商品を国際的に識別するための番号体系の総称です。GTIN-13やGTIN-8など、桁数の異なる番号があり、見た目の数字だけで利用条件を判断するものではありません。正式な商品登録では、事業者コード、商品番号、チェックデジットの関係を確認し、仮の番号を流通へ使わないようにします。

GS1

GS1は、商品・物流・場所などの識別とデータ交換に関する国際標準を整備する組織と標準体系です。商品コードの番号を作るだけでなく、誰が何を識別するかという運用設計も含みます。本ツールで画像を生成できても、GS1標準に基づく登録や取引先連携が済むとは限りません。

GS1 Japan

GS1 Japanは、日本でGS1標準の普及、商品識別や事業者コードに関する案内を行う組織です。商品を一般流通させるための番号を準備するときは、サイト上で数字を作るだけでなく、GS1 Japanの最新の登録条件と取引先の運用を確認します。生成・検証と正式登録は別の工程です。

GS1事業者コード

GS1事業者コードは、商品番号の発番に使う事業者単位のコードです。登録制で、案内されている運用では3年ごとの更新があります。番号の長さや申請区分は登録内容により扱いが変わるため、古い資料だけで決めないでください。ツールは既存番号の確認用で、登録手続きは行いません。

商品アイテムコード

商品アイテムコードは、同じ事業者の中で商品、容量、色、荷姿などを区別するために割り当てる番号部分です。商品名が似ていても、販売単位が異なれば別番号になることがあります。付番ルールと商品マスタを先に整え、チェックデジットを含む完成番号をPOSや取引先へ登録します。

チェックデジット

チェックデジットは、本体の数字や文字から一定の計算で求める検査用の値です。入力ミスや読み取り時の一部誤りに気付く助けになりますが、正しい商品や取引を保証する番号ではありません。方式ごとの計算はチェックデジットの解説で、JANの入力確認はJANコード作成ページで確認できます。

インストアコード

インストアコードは、特定の店舗やチェーンの内部だけで使う商品識別番号です。先頭20〜29の番号帯が使われることがありますが、採用範囲や価格情報の持たせ方は運用規約を確認してください。一般流通用JANの代わりになるとは限らず、本ツールではインストア専用の発番管理は行いません。

短縮JAN(EAN-8)

短縮JANはEAN-8とも呼ばれる8桁の商品コードで、包装面が小さく13桁を置きにくい商品の候補になります。短いから自由に発行できるわけではなく、登録と受け入れ条件が必要です。本ツールでは7桁入力時に末尾を自動計算し、8桁入力時はチェックデジットを検証します。

書籍JAN(ISBN・978/979始まり)

書籍JANは、ISBNをもとにした書籍用のコードです。ISBNは978または979で始まる番号として扱われ、書籍の版や商品形態を区別します。番号の発行・登録は出版側の制度に従い、本ツールは入力された数字列をEAN-13として描画する補助です。ISBNそのものの照合や発番は行いません。

雑誌コード(491始まり・参考)

雑誌コードは、雑誌の識別に用いられる491始まりの番号体系です。書籍JANや一般の商品JANと目的や運用が異なるため、先頭数字だけで判断しないことが重要です。雑誌コードは参考。本ツールでは作成できません。必要な場合は出版社、取次、販売システムの仕様を確認してください。

ITF-14(集合包装用商品コード)

ITF-14は、ケースや段ボールなど集合包装用の商品コードとして使われる14桁の数字コードです。単品の商品JANをそのまま写すのではなく、荷姿と商品マスタの関係を確認して使います。本ツールでは14桁の数字を受け付けますが、物流現場のベアラーバーや印刷品質の条件は別途確認が必要です。

GS1-128(参考)

GS1-128は、アプリケーション識別子を使って商品番号、ロット、期限などをひとつの物流ラベルへ表す体系です。単なるCODE128画像と、GS1-128として意味付けされたデータは同じではありません。GS1-128は参考。本ツールでは作成できません。取引先のラベル仕様を優先してください。

アプリケーション識別子 AI

アプリケーション識別子(AI)は、GS1データの後ろに続く値の意味や桁構成を示す番号です。例として(01)はGTIN、(10)はロット、(17)は賞味期限、(21)はシリアルを表します。これらは参考。本ツールではAIを解釈してGS1-128へ変換する機能はなく、対応範囲は通常のCODE128です。

SSCC(18桁・参考)

SSCCは、パレットや出荷ケースなどの物流単位を識別する18桁の番号です。同じ商品でも梱包単位ごとに異なる番号が必要になるため、ロットや出荷管理と連携して運用します。SSCCは参考。本ツールでは作成できません。採番、重複防止、ラベル出力は物流システムの仕様を確認してください。

CODE128(サブセットA/B/C)

CODE128は、英数字を比較的高密度に表せる一次元コードです。サブセットA・B・Cがあり、制御文字、一般的な文字、数字の組み合わせなどで使い分けます。チェック値は描画処理に含まれます。本ツールでは入力文字列から生成するため、サブセットの開始値を手入力する必要はありません。

CODE39(43文字・3 of 9)

CODE39は、英大文字、数字、限られた記号を扱うコードで、1文字中に太い要素が3つあることから3 of 9とも呼ばれます。チェック文字の有無は運用で決めます。本ツールは入力を大文字化し、英大文字・数字・指定記号だけを受け付けます。詳細はCODE39の解説をご覧ください。

NW-7(Codabar)

NW-7はCodabarとも呼ばれ、数字と限られた記号にA〜Dの開始・終了文字を組み合わせる一次元コードです。宅配伝票や図書館など既存運用で使われます。本ツールは入力に開始・終了がなければAを付け、大文字化してから検証します。文字種と使い方はNW-7の解説で確認できます。

QRコード(モデル2)

QRコードは、縦横にセルを配置して数字、文字列、URLなどを表す二次元コードです。本ツールはモデル2を描画し、入力データ量に応じてバージョンが変わります。誤り訂正レベルは実装上M固定です。URLや日本語をまとめて作る方法はQRコードの解説で説明しています。

マイクロQR

マイクロQRは、通常のQRより小さい面積で使えるよう設計されたQR系コードです。使用できるデータ量や位置検出の構成が通常のモデル2と異なります。マイクロQRは参考。本ツールでは作成できません。小さなラベルでは、まず対応リーダー、必要データ量、実寸での読み取りを確認してください。

DataMatrix

DataMatrixは、部品や医療・製造分野などで使われる二次元コードです。小さな面積に情報を収められる一方、エンコード規則、印字品質、受け側システムの指定が重要です。DataMatrixは参考。本ツールでは作成できません。QRコードで代用できるかどうかも、運用相手へ確認してください。

PDF417

PDF417は、複数の横長バーコード行を積み重ねる二次元コードです。身分証や帳票など特定用途で採用されることがあります。PDF417は参考。本ツールでは作成できません。形式を変更する場合は、読み取り機だけでなく、データの項目定義と帳票仕様を合わせる必要があります。

バーコードの構造

バーとスペース

一次元コードでは、黒いバーと白いスペースの幅の組み合わせが文字や数字を表します。単純に黒い部分だけを読んでいるのではなく、境界から境界までの比率を読み取ります。線が欠ける、太る、背景へ溶け込むと幅の判定が変わるため、印刷状態と余白を確認します。

モジュール(最小単位・Xディメンション)

モジュールはバーやスペースを構成する最小単位で、一次元コードの最小幅をXディメンションと呼ぶことがあります。複数モジュールの組み合わせで太い要素が表現されます。拡大率だけでなく、最小幅がプリンタの解像度や読み取り距離に合うかを実物で確認してください。

ナローバーとワイドバー

ナローバーとワイドバーは、細い要素と太い要素の幅を区別する考え方です。NW-7やCODE39などでは、規格が定める幅の比率や許容差が読み取りに関係します。画面で見た太さを自己流に変更すると、文字の境界を誤認することがあるため、画像を変形せずに出力します。

クワイエットゾーン(左右マージン・QRは4モジュール)

クワイエットゾーンは、バーコードの左右やQRの周囲に置く空白です。近くの文字、罫線、別のコードを空白へ入れると、開始位置や外周を見失うことがあります。QRでは周囲4モジュールが基本の目安です。ラベルの端ぎりぎりへ配置せず、実寸で読み取ります。

スタート/ストップキャラクタ

スタート/ストップキャラクタは、コードの始まりと終わりを示す特別な文字またはパターンです。CODE39ではアスタリスク、NW-7ではA〜Dなど、方式ごとに扱いが異なります。本ツールは通常の入力から必要な描画形式を構成しますが、受け側が外側の文字をデータに含めるかは運用仕様を確認してください。

ガードバー(EAN-13の左右・センター)

ガードバーは、EAN-13などで左右端と中央に置かれる境界用のパターンです。左右の開始・終了、中央の区切りを読み取り側が見分ける手がかりになります。数字の一部として手作業で追加するものではありません。JAN画像を加工するときは、ガード部分と周囲の余白を切り取らないようにします。

キャラクタ間ギャップ(CODE39)

キャラクタ間ギャップは、CODE39などで隣り合う文字パターンの間へ置かれる空白です。文字同士が接して見えるほど詰めると、リーダーが別の文字列として区切れない可能性があります。バー幅だけを確認せず、文字間の空白や全体の横幅も含めて印刷結果を評価してください。

ベアラーバー(ITF-14)

ベアラーバーは、ITF-14の周囲に枠のように置かれるバーです。印刷時のバーの保護や、読み取り範囲の安定に関係します。物流規格では配置や太さが指定される場合があるため、画像を切り抜いて独自に追加するより、納品先の仕様に合わせることが重要です。本ツールのITF-14は14桁入力に対応します。

モジュラス10ウェイト3

モジュラス10ウェイト3は、数字列へ右端から3と1の重みを交互に掛け、合計を10の倍数へ合わせるチェックデジット方式です。EAN-13、EAN-8などで使われます。桁の向きを取り違えると結果が変わるため、実際の計算はチェックデジットの解説の例と照合し、本ツールの自動計算結果も元番号と確認します。

モジュラス43

モジュラス43は、CODE39の文字へ0〜42の値を割り当て、データ文字の合計を43で割った余りをチェック文字へ変換する方式です。チェック文字は必須運用とは限らず、読み取り側の設定が必要です。本ツールはCODE39の文字正規化と描画に対応しますが、モジュラス43のチェック文字を自動追加する設定はありません。

モジュラス103

モジュラス103は、CODE128で開始コードとデータの位置ごとの重みを加えて103で割り、チェック値を求める方式です。CODE128はこのチェック値を含む構造で描画されます。本ツールでは利用者が手計算した値を入力するのではなく、入力文字列を描画処理へ渡して必要な構成を作ります。受け側の文字仕様は別に確認します。

自己チェック機能

自己チェック機能は、コード内部のパターンや幅の関係を利用して、読み取り途中の誤りを検出しやすくする仕組みです。チェックデジットとは別の層で働く場合があります。自己チェックがあっても、汚れや余白不足を完全に補えるわけではないため、入力値の照合とテスト印刷を組み合わせて使います。

バーの高さとトランケーション

バーの高さは、一次元コードの縦方向の寸法です。トランケーションは高さを短くする処理を指し、横幅が正しくても読み取り角度や位置の余裕を失うことがあります。見た目を小さくしたい場合は、まず読み取り機と距離を確認し、規格や取引先の最小寸法を下回らないようにします。

HRI(目視可能文字・バー下の数字)

HRIはHuman Readable Interpretationの略で、バーコードの下などに印字される数字や文字です。機械が読めないときの照合や手入力の手がかりになりますが、HRIを見ているだけではバーコードのチェックや登録状態は分かりません。本ツールの一次元コードは描画ライブラリの目視文字表示を利用します。

QRコードの構造

セル(モジュール)

QRのセルは、白または黒の正方形として並ぶ最小単位です。セルの数が増えると同じ画像サイズでも一つあたりが小さくなり、印刷やカメラの条件が厳しくなります。画像を縦横別々に伸ばすと正方形でなくなるため、保存や配置では比率を保ち、周囲の空白も確保します。

バージョン(1〜40・21×21〜177×177)

QRのバージョンは、データ容量とセル数の段階を示します。モデル2ではバージョン1〜40があり、最小の1は21×21、最大の40は177×177セルです。入力文字列が長いほど自動的に大きいバージョンになる傾向があります。本ツールではバージョン番号を直接指定せず、描画処理が内容に合わせます。

誤り訂正レベル(L・M・Q・H)

QRの誤り訂正レベルは、汚れや一部欠損があっても元データを復元できる余裕の段階です。目安としてL約7%、M約15%、Q約25%、H約30%と説明されますが、印刷条件によって結果は変わります。本ツールは実装上M固定で、L・Q・Hへ切り替える画面はありません。

ファインダパターン(位置検出パターン・3隅)

ファインダパターンは、QRの左上、右上、左下の3隅にある大きな位置検出パターンです。カメラがコードの向き、外周、セルの並びを把握する手がかりになります。ここへ文字やロゴを重ねると検出に影響するため、デザイン加工を行う場合も3隅とクワイエットゾーンを避けてください。

アライメントパターン

アライメントパターンは、バージョンが大きいQRへ追加される位置合わせ用の小さなパターンです。曲面や撮影角度による歪みを読み取り側が補正する手がかりになります。すべてのバージョンに同じ数があるわけではなく、入力データや画像サイズに応じて変わります。位置を手作業で消さないでください。

タイミングパターン

タイミングパターンは、ファインダパターンの間を横方向・縦方向に走る規則的な白黒の並びです。行と列のセル間隔を読み取り側が推定するために使われます。QRへ罫線や装飾を重ねる場合は、このパターンや周辺の機能パターンを隠さず、通常の黒白コントラストを保ちます。

データモード(数字・英数字・バイト・漢字)

データモードは、QRへ文字列を符号化する方法で、数字、英数字、バイト、漢字などがあります。入力内容に応じて容量効率や扱える文字が変わり、日本語はバイト等として処理されることがあります。本ツールは入力欄の文字列をそのままQR描画へ渡すため、読み取り結果が元文字列と一致するか確認してください。

印刷・読み取り

倍率(拡大率)

倍率は、生成画像を基準サイズからどれだけ拡大・縮小するかを示します。画面で大きく見えても、ブラウザ印刷の自動縮小がかかれば紙上の寸法は変わります。本ツールのサイズ倍率は画像生成に使われる設定で、ラベル印刷では用紙寸法と印刷ダイアログの100%設定を別々に確認します。

最小モジュール幅

最小モジュール幅は、バーコードの最も細いバーやスペース、QRの一つのセルが紙上で持つ幅です。小さすぎるとプリンタのにじみやカメラの解像度の影響を受けます。すべての用途に共通する一つの数値を断定せず、規格、読み取り機、距離、用紙を合わせて実物で試験してください。

PCS値(コントラスト)

PCS値は、バーと下地の反射率差を表すコントラストの指標です。バーが黒くても下地が暗い、光沢で反射する、色差が小さいと読み取り条件が悪くなります。測定器による品質評価とスマートフォンの簡易確認は同じではないため、必要な現場では指定の検査方法に従い、実際のリーダーでも確認します。

印字品質グレード(ISO/ANSIのA〜F)

印字品質グレードは、シンボルのコントラスト、余白、復号性などを検査して、ISO/ANSIのA〜Fなどで評価する考え方です。画面上で鮮明に見えることだけではグレードは決まりません。流通や製造で品質証明が必要な場合は、対応した検査機器、検査環境、納品先の基準を確認します。

バーの太り(にじみ)

バーの太りは、インクやトナーが紙へ広がり、細いバーが設計値より太くなる現象です。普通紙、インクジェット、レーザープリンタ、印刷速度などで程度が変わります。画像を無理に細く加工するより、適切な実寸、用紙、印刷品質を選び、細部の欠けや読み取り結果をテストしてください。

読めない色の組み合わせ

バーコードは人の目で黒白に見えるかだけでなく、リーダーの光源とセンサーで十分な差があるかが重要です。例えば赤系のバーは赤色光のスキャナで見えにくくなることがあります。一般には暗いバーと明るい無地の下地を使い、色付きデザインを採用する場合は実機で照明と反射を確認します。

下地色

下地色はバーやセルを載せる背景の色です。白など明るく均一な下地は、バーとの反射差と境界を確保しやすくなります。柄、写真、濃い色、透明素材、金属光沢は読み取りを難しくする場合があります。下地を変える場合は、コード周囲のクワイエットゾーンを無地で残し、本番と同じ素材で試します。

バーコードリーダーの種類(ペン型・CCD・レーザー・カメラ/2Dイメージャ)

ペン型は接触走査、CCDは反射像、レーザーは線状の光、カメラ式2Dイメージャは画像としてコードを捉えます。一次元向けかQRも読めるか、距離や光沢に強いかなど特性が異なります。作成するコードの規格だけでなく、現場で実際に使うリーダーを基準にテストしてください。

読み取り距離と角度

読み取り距離と角度は、コード全体が視野に入り、ピントと反射が安定する位置に関係します。近すぎて一部が切れる、遠すぎてセルが小さくなる、斜めで光が反射する、といった失敗が起こります。貼り付け場所で想定される持ち方と照明を再現し、距離を変えて結果を確認します。

テスト印刷

テスト印刷は、本番のプリンタ、用紙、倍率、ラベル位置で少量を出力し、寸法と読み取りを確かめる工程です。まず普通紙で位置を合わせ、次に本番用紙でバーの欠け、余白、表示文字、ラベルの剥がれを確認します。読み取り後の文字列が元データと一致するかも必ず照合してください。

ラベル面付け

ラベル面付けは、A4などの用紙へ複数のラベルを列と行で配置することです。用紙寸法、ラベル寸法、余白、列・行間隔、開始位置が座標を決めます。本ツールでは有効な入力を枚数分に展開し、選択したプリセットの面数へ順に配置します。詳しくはラベル用紙の解説をご覧ください。

X・Y微調整

X・Y微調整は、プリンタや用紙の個体差でずれた印刷位置を横方向と縦方向へ補正する値です。本ツールではmm単位で0.1刻み、負値も入力できます。大きなずれを補正する設定ではなく、用紙プリセット、印刷倍率、給紙方向を確認した後に少しずつ試します。調整値はテスト印刷で記録します。

実際のサイズ(100%)印刷

実際のサイズ(100%)印刷は、印刷ダイアログの用紙に合わせる、縮小、拡大などの自動処理を避け、指定寸法で出力する設定です。ラベル用紙では数mmの変化でも枠がずれるため、ブラウザとプリンタの両方で倍率を確認します。最初の1枚は寸法と読み取りを測り、本番前に再確認してください。

運用・業務

付番

付番は、商品、資産、ロット、出荷単位などへ重複しない識別番号を割り当てる業務です。番号の桁や意味を決めるだけでなく、廃番、再利用、枝番、チェックデジットの扱いもルール化します。バーコード画像を作る前に番号の管理責任者と採番台帳を定めると、重複や取り違えを減らせます。

商品登録

商品登録は、商品コード、名称、規格、価格、税区分などをPOSや商品マスタへ登録する作業です。印刷したJANが読めても、マスタに登録されていなければ販売処理はできません。コードの桁とチェックデジット、商品単位、販売開始日を画像と別に確認し、登録後は実機で読み取りテストを行います。

値札(プライスカード)

値札やプライスカードは、商品名、価格、バーコードなどを売場で見せる印刷物です。価格の更新頻度、表示の大きさ、税表示、コードの余白を一緒に設計します。本ツールの値札モードでは表示名・価格・バーコードをラベルへ配置できますが、価格の正しさや販売ルールは利用者側で確認してください。

POS

POSは販売時点の情報を扱う仕組みで、商品コードの読み取りを起点に商品名、価格、売上、在庫などを連携します。POSが受け付けるコード体系と桁数は店舗やシステムによって異なります。画像を作る前にPOSの商品マスタへ登録し、テスト端末で読み取り結果と表示価格を確認してください。

在庫管理ラベル

在庫管理ラベルは、商品、棚、保管箱、入出庫単位を識別し、棚卸しや移動記録と結び付けるラベルです。コードの内容だけでなく、貼り替えやすさ、耐水性、読み取り距離、同じラベルの重複防止を考えます。社内番号ならCODE39やCODE128など候補を比較し、運用規約に合わせます。

資産管理ラベル

資産管理ラベルは、パソコン、工具、設備などへ管理番号を表示し、所有部門、設置場所、貸出、点検履歴と紐付けるラベルです。人が読める管理番号と機械用コードを併記すると照合しやすくなります。貼付面の曲面、摩耗、清掃、長期保存を考慮し、コードの種類と印刷素材を選びます。

宅配伝票(NW-7の用途)

宅配伝票は、荷物の受付、仕分け、追跡などの情報を扱う伝票です。運用によっては数字と開始・終了文字を持つNW-7が採用されますが、配送会社ごとに形式、チェック、印刷位置が指定されます。本ツールでNW-7を作れても、伝票システムの専用コードを代用できるとは限らないため仕様を確認します。

図書館バーコード

図書館バーコードは、資料番号や利用者情報を貸出・返却の照合へ使う館内管理用コードです。採用形式、桁数、開始・終了文字、ラベル位置は館や図書館システムで異なります。NW-7などを採用する場合はNW-7の解説を参考にしつつ、必ず管理システムの仕様とテスト結果を優先します。

ロット・シリアル管理

ロット管理は製造単位や入荷単位を、シリアル管理は個体ごとの番号を記録して、履歴や追跡を可能にする運用です。番号の重複や桁の欠落は回収・保証・棚卸しへ影響するため、発行元と入力者を明確にします。コードへ入れる情報量、読み取り場所、保存期間を業務システムと合わせて設計します。

本ツールの用語

一括作成

一括作成ツールの一括作成は、入力欄へ改行で複数行を貼り付け、選択した1種類の形式としてカードをまとめて生成する操作です。空行は除外され、形式に合わない行は行番号付きエラーになります。生成可能なカードは個別保存やラベル印刷へ進められ、エラー行は保存・印刷対象から外れます。

単体入力

単体入力は、コード・URL、表示名、価格、枚数をフォームへ1件ずつ入力して追加する操作です。追加された値は一括入力欄へ行として入り、同じ生成処理で検証されます。少数の登録や、表示名・価格を見ながら追加したい場合に向きます。コード種別を先に選び、追加後のカード表示も確認してください。

自動計算・検証

本ツールのEAN-13(JAN)は12桁、EAN-8は7桁を入力するとチェックデジットを自動計算して付加します。13桁または8桁を入力した場合は末尾を検証し、不一致なら入力値を残した警告にします。自動計算をオフにすると完成桁数が必要です。仕組みの詳細はチェックデジットの解説で確認できます。

正規化(大文字化・start/stop付与)

正規化は、入力を描画しやすい形へ整える処理です。CODE39は小文字を大文字へ変換し、NW-7は入力が小文字でも大文字化し、開始・終了文字がなければAを付与します。正規化後の値はカードへ表示されるため、元データと照合してください。規格にない文字は正規化で隠さずエラーになります。

表示名・価格・枚数

一括入力の2列目は表示名、3列目は価格、4列目は枚数です。表示名と価格はカードや値札へ表示する補助情報で、バーコードのデータ本体とは別に扱われます。枚数は空欄なら1、1以上の整数を受け付け、0・負数・数字以外は1へ補正、1000以上は999へ補正して警告します。

CSV・TSV読み込み

CSV・TSV読み込みは、CSV、TSV、TXTファイルをファイル選択またはドラッグ&ドロップで一括入力へ追加する機能です。1行を1件として扱い、タブが含まれる行はタブ区切り、なければカンマ区切りでコード・表示名・価格・枚数を解釈します。Excelの保存方法はExcel・CSV連携の解説も確認してください。

Shift_JIS自動判定

ファイル読み込みでは、まずUTF-8としてデコードし、置換文字が見つかった場合にShift_JISとして再デコードします。そのため、Excelから保存したファイルでも文字化けを減らせる場合がありますが、すべての文字コードや壊れたファイルを保証する機能ではありません。読み込み後は表示名、価格、先頭ゼロ、行数を画面で確認してください。

先頭ゼロ

先頭ゼロは、JANやITF-14などで意味を持つ数字列の最初にある0です。表計算ソフトが数字として扱うと消えることがあるため、コード列を文字列に設定するか、貼り付け後の桁数を確認します。本ツールは入力された文字列を検証するので、先頭ゼロが欠けた後から元番号を推測して補うことはありません。

PNG一括保存(ZIP)

PNG一括保存(ZIP)は、生成可能なカードの画像をPNGへ変換し、重複しないファイル名でbarcodes.zipへまとめる機能です。エラー行は含まれず、個別のPNG保存も利用できます。保存後はファイル名だけに頼らず、画像を開いてコード、表示名、価格、元データが対応しているかを確認してください。

用紙プリセット(エーワン72224・72244・72265)

用紙プリセットは、A4ラベル用紙の寸法、列数、行数、余白、間隔を選ぶ設定です。本ツールにはエーワン72224(24面)、72244(44面)、72265(65面)があり、選択値がプレビューと印刷座標へ反映されます。品番が似た用紙を選ばないよう、手元のパッケージと寸法を照合してください。

開始位置

開始位置は、使いかけのラベル用紙で何番目のラベルから印刷を始めるかを指定する値です。前回の印刷で残った位置を数え、用紙の向きと給紙方向を合わせて設定します。開始位置だけでずれが直らないときは、プリセット、100%印刷、X・Y微調整、テスト印刷の順に確認し、印刷済み部分へ重ねないようにします。

値札モード

値札モードは、ラベル印刷パネルで表示名・価格・バーコードを一緒に配置する設定です。通常のコードだけのラベルと比べて、文字の長さ、価格表示、ラベルの高さが読みやすさに影響します。本ツールでは価格に「税込」を付ける設定もありますが、表示内容が業務上正しいかは印刷前に確認してください。